令和8年度の国民年金保険料は、当月末に口座から振り替える「早割」にすると1回17,860円、通常の翌月末振替は17,920円です。
差は月60円、年にして720円。
この数字だけを見ると、毎月の引落額はほとんど変わらない印象ですよね。
ところが初回だけは、引き落とされる額が35,780円になります。
割引後の月額の2倍近い金額は、どこから来るのでしょうか?
初回は「前月分+当月分」
早割を選ぶと、初回の振替で前月分も同時に引き落とされます。
前月分は割引のない通常額の17,920円、当月分は早割の17,860円なので、合計は35,780円です。
同じ月に翌月末振替だったなら17,920円で済むところですから、17,860円多く動く計算になります。
この原因は割引ではなく、納付時期のずれにあります。
重なるのは、期限を1カ月早めるから
国民年金保険料の納付期限は、納付対象月の翌月末です。4月分なら5月末が期限になります。早割は、これを納付対象月の当月末に早める方法です。4月分の期限は5月末、5月分の早割の振替日も5月末。切り替えの月には、この二つが同じ日に来るんですね。
5月分から早割にする例
| 振替日 | 通常(翌月末振替) | 早割(当月末振替) |
|---|---|---|
| 5月末 | 4月分 17,920円 | 4月分 17,920円+5月分 17,860円 |
| 6月末 | 5月分 17,920円 | 6月分 17,860円 |
| 7月末 | 6月分 17,920円 | 7月分 17,860円 |
7月末までに払った合計は、通常が53,760円(4〜6月分)、早割が71,500円(4〜7月分)です。
早割のほうが1カ月分先へ進んでいるわけで、2カ月分が重なるのは切り替えの月だけですが、早割を続けるかぎり、この1カ月分の前倒しは続くことになります。
年720円の割引と引き換えに、初回は35,780円を口座に用意するというのが早割の仕組みとなるわけです。
初回の残高と、足りなかったとき
振替開始月は、手続きをした月の翌月以降で、初回の引落額は、届く「口座振替開始(変更)通知書」で確認することができます。
残高が足りないと、翌月に再振替されますが、このとき割引は受けられません。
たとえば9月分が振り替えられなかった場合は、10月末に9月分(割引なし)と10月分(割引あり)をまとめて引き落とされることになり、この合計にも足りないときは、どちらか1カ月分だけが振り替えられることに。
なお、一部免除を受けている人は早割を選べず、翌月末振替のみです。
前納と並べると
割引額を1年あたりに直すと、早割が720円、6カ月前納が2,440円(1,220円の2回分)、1年前納が4,510円、2年前納が8,685円(17,370円を2年で割った額)です。
前納は割引が大きい代わりに、まとまった額を一度に用意することになり、前納も、初回には前月分が同時に振り替えられ、初回振替月で対象期間が変わるのも特徴。
たとえば6カ月前納を10月末から始めると、初回は前納分106,300円と前月分(9月分)17,920円で124,220円になります。
5月末〜9月末に始めた場合は、前納が始まる10月末まで、割引のない翌月末振替が続きます。
割引額、初回に用意する額、払う時期。
納付方法を選ぶ手がかりは、この3点です。
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